エンターテイナー・アモルのカレイドスコープ

AWsの代表、エンターテイナーであるメリーさんのアモルが万華鏡の如く感じたことを書き綴る

【レビュー/感想】ウォッチドッグス【ハッキングが楽しい新感覚オープンワールド】


 12月に2が出る記念、ということで、『ウォッチドッグス』のレビューを書こうかと思います。遅筆ゆえ、書き終わった頃には終わってる可能性もありますが、今はPSstoreで999円だったはずですしね。


 ちなみに今『ペルソナ5』やってます。ネタバレ規制がきついのでどうなるかはわかりませんが、本当に面白いのでいつかレビューを書きたいなと思っています。

 

 

[簡単なあらすじ]

 ctOSが支配する街、シカゴ。ctOSを簡単に説明すると、監視カメラから街のインフラ、果ては銀行情報までを一括して管理しようという試み、みたいな感じのようです。主人公であるエイデン・ピアースはそのctOSにハッキングできるスマートフォンを使い、自らの復讐のために活動を始める。
 シカゴには、シカゴ・サウス・クラブやバイスロイズといったギャング(マフィア?)や、ctOSにハッキングを仕掛けることでctOSの危険性を世に知らしめようとしているハッカー集団「デッドセック」、そしてctOSを開発し運営しているブルーム社といった組織が存在し、ストーリーやアクティビティにかかわってくる。


[システム概要]

 一番重要なのは本作の鍵である「ハッキング」。□ボタンで起動する「プロファイラー」を使って様々な場所にハッキングを仕掛けることができる。道行く人々の個人情報を顔認証で覗くことができたり、監視カメラをハッキングして周囲の様子を確認したり、変電設備に負荷をかけて爆発させたり、停電させたり、地下を通る水道管にハッキングして水を噴出させたりと、行ったことが可能。道行く人々に関しては、「車両情報」「所持金(銀行口座)」「聞いている音楽」をハッキングして取得できるほか、「犯罪行為をほのめかすチャット」「秘密の取引の連絡」を覗いたり、それ以外にも全く関係ない通話の内容を盗聴することもできる。また、ハッキングは視界さえ通っていればできるため、監視カメラから監視カメラへハッキングしていくことで自身は一歩も動かずに遠くにある機器へハッキングすることも可能。もちろん限界はある。
 ステルス要素はubisoftの他のゲームなどでもよく見られる「カバーアクション」形式。その場で伏せたりしゃがんだりは出来ず、障害物に身を隠す形でステルスすることになる。敵からの認識のされ方は『アサシンクリードシリーズ』風で、敵の上に「!」というアイコンとケージが表示され、ケージがマックスになると発見されるという仕組み。ケージの上昇具合はどれくらい姿をさらしているかで変わる。敵の目の前を走り抜けようものなら当然即座に気付かれるし、カバーしているところを少し見られただけなら、対処する時間は十分にとれる。もちろんステルスが苦手なら突っ込んで制圧してもいいだろうし、ハッキングだけで切り抜けることも不可能ではない。
 「カーオンデマンド」。エイデンはジョルディというフィクサーと契約しており、彼に車を手配してもらうことができる、一度でも乗るか、ハッキングで車両情報を取得していればそれを好きに注文することができる。必要になった時にすぐ車を用意できるのは便利。
 ダッシュは『アサシンクリードユニティ』と同様のR2を押し続けるだけ。ただしパルクールはできない。*1


[美点]

 他に類を見ないハッキングというシステム。ハッキングそのものは□ボタンを長押しするだけで実行できるお手軽仕様で、気軽に街を支配するハッカー気分を味わえる。
 『トムクランシーシリーズ』や『アサシンクリードシリーズ』のubisoftらしく再現されたシカゴの街を自由に歩き回すことができる。(ただし自分はあいにくシカゴについては詳しくないのでどの程度リアルかはよくわからない)
 ユニークで魅力的なオンライン要素。オンラインハッキングとオンライン尾行は簡単に言えばオンラインでシカゴの街で行うかくれんぼである。これが意外と面白く、侵入する(される)楽しみがある。
 一部を除いて、ほぼすべての音声が吹き替えられている。よく類似ゲームとして挙げられる『GTA5』が字幕によるローカライズであることを考えると、個人的には大きい美点であると感じる。
 マップのマーキングを行うと、マップ画面だけでなく、現実世界の道にも道案内が表示されるようになる。それに沿って進めば目的にへたどり着けるのでとても手軽。
 ARを用いた独自のアクティビティ。視覚にオーバーレイして表示されるコインを集めるゲームや、視覚にオーバーレイして表示されるエイリアンを同じくオーバレイして表示される銃で倒すゲーム等が楽しめるほか、「デジタルトリップ」という音声を使った麻薬のようなもの(?)を使って、現実世界とよく似たところで、蜘蛛形の戦車で警察と戦ったり、悪魔の車にのって異形の魔物と戦ったり、とやっていて面白いゲームがそれなりに存在する。
 

[欠点]

 ubisoftおなじみの高いところに上ってのアンロック。個人的には好きな要素なのだが、『ウォッチドッグス2』について「今作からはない」と発表され、ネットではこう評価だったため、不評だったのだろうと判断しこちらへ。
 アクティビティの不足。メインミッション以外でできることは、「美点」で説明したものを除けば車を運転し課題をこなす「フィクサー契約」、ギャングのアジトに忍び込み目標を沈黙させる「ギャングハイドアウト」、何台かの車で護衛された目標を沈黙させる「車列襲撃」といったサブミッションと、軽いパズル要素があるくらいで、基本的にはその場所に行くだけでアンロックされる「調査」系のアクティビティくらい。サブミッションは結局単調な作業であるが、技術を要するので楽しくはあるがシナリオなどはなく、あまりやる意味がない。「調査」系はシナリオはあるが、やっていて楽しいものでもない。ただし、これらは車や武器のアンロックに関わる。
 あと、これは参考までに、というところだが、車の挙動はネットでは評判が悪いようだ。私は車にこだわる方ではないので、特に何も感じなかったが。しいて言えば、ぶつかった時の挙動が少し残念に感じた。人も壁も硬さが同じに感じるというか、言葉では表しにくいが違和感があった。
 各アクティビティ(メインミッション含む)の自由度の低さ。逃走系と追跡系以外の場合、移動範囲が周辺に限定される。もっとも、基本的に特定の場所に侵入するという内容のモノであり、わざわざエリアから出る理由はないのだが。
 服の種類の少なさ。というより、バリエーションの少なさ。率直に言って最初に来ている服の色違いバージョンしか買えない。
 敵のヘリ。ハッキングで一時的に無力化はできるが、倒すことはできない。倒そうと思うと、ヘリから発砲してくるガンナーを倒すしかない。ロケットランチャーやホーミングランチャー等は存在しない。


[賛否両論]

 エイデン・ピアースの性格。正義感があるような描写がされつつ、自身の復讐以外には興味が無いようにも感じる。どこかつかみどころがない感じがして、感情移入しきれないところがある。オープンワールドで自身の分身となる存在であるため、感情移入出来る出来ないは人によっては問題となるかもしれない。
 評判システム。いいことをしていると、評価が上がり通報されにくくなる。逆に悪いことばかりしていると評価が下がり通報されやすくなる。ストーリー的には自然なシステムなのだが、自由にふるまえないという問題もある。もっとも、自由には責任が付きまとうのは当然のことなので、自然と言えば自然かもしれない。
 使える乗り物の種類の少なさ。車の種類はそれなりにあるが、それ以外。主人公が乗れるのは車とバイク、そして港に置いてあるボートのみである。飛行機やヘリ等に乗ることはできない。乗ったところでどうするのか、という話はあるが。

[総合]

 ハッキングを面白いと感じられるかがすべてだと感じる。それ以外の要素を見ると、パルクールが使えなくなった現代版『アサシンクリード』といった風味。現代世界を舞台にしたオープンワールドということで、どうしても『GTA』に比べられてしまうが、『GTA』とは違った魅力のあるゲームである。
 私は本当にハッキングが楽しくていろいろと暴れまわっていた。『GTA』は『GTA』でもちろん好きだが、このゲームをやった後に『GTA』をやるとハッキングできないのを物足りなく感じてしまったくらいだ。(当たり前だが『GTA』には『GTA』の魅力があるので、『GTA』が面白くないというわけではない)

 

 

*1:次回作、『ウォッチドッグス2』では出来るようになっている