エンターテイナー・アモルのカレイドスコープ

AWsの代表、エンターテイナーであるメリーさんのアモルが万華鏡の如く感じたことを書き綴る

【映画】ハンターキラー 潜航せよ【潜水艦映画としてはありきたり。だけど】

 こんばんは、だいぶお久しぶりです、メリーさんのアモルです。

 いや、記事を書きたい気持ちはあったのだけど、どうしてなかなか筆が進まず。

 記事を書きたい! という映画を見たのでようやくなんとか筆を動かし始め、

 1週間が経とうとして慌てております。

 さて、今回は映画レビューということで、『ハンターキラー 潜航せよ』を見てきたので語りたい。

 今、4DX版が出てていい感じなんですよ。この記事の公開日にもまだ公開されてるといいんですけどね。

 index

 

ストーリー概要

 ロシア領のバレンツ海にてアメリカの原子力潜水艦タンパベイが撃沈される。

 軍上層部は詳細を調べるためにジョー・グラス艦長の指揮する原子力潜水艦アーカンソーを派遣する。

 

 一方で、ロシアの奇妙な動きを確認するため特殊部隊4人をロシアに送り込んだところ、ロシアではクーデターが発生していた。

 

 特殊部隊四人と潜水艦一隻による救出作戦が始まる。

 

大筋のストーリーについて

 良くも悪くも、よくある「ロシアがなんやかんやしてた」ってパターンである。

 単にロシアを悪者にするのではなく、野心から行動を起こしたクーデターを話として描いたのは、一捻りと言えるのかどうか。

 個人的には少し深読みしすぎて、アメリカ側でも誰かが意図を引いているのではないか、なんて考えたりしていたが、そんなことはなかった。

 完全に余談だが『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』がそんな話だったりする。大統領救出作戦もある。

 もしアメリカ大統領も拘束されてたりしたら「潜水艦版『ジ・アンサング・ウォー』と言えたのに。とはいえ、冷静に考えてみると潜水艦の話である以上、ロシアの問題を解決してからアメリカに戻って話を展開するのは現実的ではない。

 

潜水艦描写

 私は潜水艦映画は好きだ。だが、リアルな潜水艦というものにそこまで詳しくはないし、原子力潜水艦についてはほぼ知識がない。

 ただ、基本的に良くできていた。魚雷発射管から発射する偵察ドローンは調べたところ実在しなさそうだが、あれくらいの嘘設定は許されるだろう。外の様子を伺いしれないからこその潜水艦ものだが、全く見られなければそれはそれで話が進まないところもあるので、やむなしだと思う。もちろん、そういう制約をいかに攻略するかが作家の腕の見せ所ではないのか、という意見もわかるが。私は話を円滑に進めるための嘘設定には肯定的だ。これを読んでいる諸兄の中に見るか悩んでる人は、自分がその手の嘘に肯定的か否定的かで決めてもいいのではないかと思う。

 

潜水艦アクション

 と、キャッチコピーで「潜水艦アクションの新境地」などと銘打たれていたように思う。

 もう色んな批評家が言っていることだが、これについてはありきたり、と言うしかない。

 敵からの魚雷攻撃をギリギリの作戦で回避、攻撃困難な相手に艦長の機転で撃沈、恐ろしい機雷原を間一髪抜ける、駆逐艦に発見され追い立てられる、着底し難を逃れようとする、駆逐艦の攻撃で艦内が大変なことになる。

 潜水艦映画を一つでも見たことがあるなら、おおよそこの全てか、ほぼ全てを見たことがあるのではないだろうか。潜水艦映画の古典『U-boat ディレクターズカット』の時点から何一つ変わっていない。

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 潜水艦映画の引き出し自体がこれくらいしかない、と言う現実もあるのかもしれないが、ともかく、目新しい要素に欠けるのは確かだ。

 ただ、個人的に思うのは、潜水艦映画を見るものは、まさにこれらを見に来ているのではないか、という事だ。

 ありきたりだと非難はした。しかし、実際そのシーンを見た私はなんと感じたか。「これだよこれ」、これである。

 つまり、潜水艦映画愛好家なら何の問題もなく楽しめる事疑いはないし、潜水艦映画初見なら目新しくも思える。

 逆に言うとお勧めできないのは、潜水艦映画を見たことあるけどそこまで好きじゃない、という人だ。潜水艦映画特有の暗い雰囲気、可能な限りそうならないような配慮は感じる(むしろコメディ色を添えていたと思う)が、やはりそれは色濃く出ている。

 

落ちについて

 最後の落ちが人によっては脳内御花畑なご都合主義に見えてしまうのではないかと思った。

 私はあの落ちは普通に好きだ。

 ただ、正直、その落ちは途中でかなり読める。読める割に意外と引っ張る。

 個人的にはそこがくどかった。私の目が肥えてるだけで、ほとんどの人間にとっては「え、どうなるんだ?」みたいなシーンに映っていた可能性も考えたが……、いや、そんな事はないと思う。

 まぁ作り手としてはそう言う効果を見込んでいたのだろうが、正直引っ張りすぎだ。*1

 

4DXとの親和性

 激しく動く映画ではないので、と思っていたが、爆発の振動など、映画との一体感を得られるシーンは多かった。

 特に潜水艦映画お馴染みの水が吹き出すシーンなどは、それなりに長い間映画と同じように水が吹き出してきて、クルーの一員になったような気分になれる。大変お勧めだ。

 

タイトルとキャッチコピーの怪

 ところで、サブタイトルの如く付与された「潜航せよ」とはなんじゃらほい。念のため確認したが原題は「ハンターキラー」としかない。

 潜水艦映画である事を強調したかったのか、正直滑ってる感しかない。あと、キャッチコピーも酷い。

 先の「潜水艦アクションの新境地」もそうだし、「そこは音だけが《見える》戦場」などと。『ハンターキラー』の本質を写したキャッチコピーとは言い難い。

 これを考えた人間は本当に本作を見たのだろうか*2? 言っちゃ悪いが、それ他の潜水艦映画とどう違うねん、という話である。ちょっと雑な仕事だなぁ、と個人的には思ってしまう。

 

総評

 ありきたりな潜水艦映画である。

 しかし、そのありきたりを見たい人間がいる。

 最新の映画らしくCGなども美しいし、これから潜水艦映画に入るならこの映画、という選択肢も出てくると思う。

 特に4DX版は良い。潜水艦映画好きであれば、まだ間に合いそうなら、今すぐにでも見に行くべきだ。

 

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*1:それともアメリカではそんな可能性がほぼ考えられないほど未だにアメリカ内ではロシア不信が根強いのだろうか。そういうのはあるのかもしれない

*2:実は海外の時点でこのキャッチコピーだったらすまない。海外のキャッチコピーは発見できなかった