こんにちは、アモルです。
今回はEpic gameで来週(2020/02/22現在)まで無料で配布中の『アサシンクリード シンジケート』を紹介したいと思います。
- アサシンクリードシリーズとは?
- 物語
- 登場人物
- システム
- アクティビティ
- 第一次世界大戦
- 無料DLC
- 有料DLC
- 個人的にシンジケートのダメなところ
- 個人的にシンジケートの好きなところ
- まとめ
- シリーズ作品を途中からやるにあたって知っておくと良いこと
アサシンクリードシリーズとは?
定番のここから説明して行きましょう。ちなみに私はアサシンクリードをメインのゲームは全部やってるくらいには好きなので、そのうちシリーズ全体を紹介する記事も書きたいと思っていますが、とりあえず、今日のところはシンジケートの紹介に必要なところだけを紹介します。
アサシンクリードシリーズはアサシン、すなわち暗殺者を主人公としたゲームシリーズです。
アサシンブレードという腕に仕込む隠しブレードを使い相手をぷすりと暗殺するアクションが特徴です。これも暗器って感じでかっこいい。また、暗殺方法もヘリから刺して落とす、上空から落ちて刺す、角から飛び出して刺すなど多彩。とにかく暗殺が楽しい。
また、初代は第三次十字軍の時代、二作目はルネサンス期のイタリア、五作目は独立戦争時代のアメリカ、と全く異なる、様々な時代を舞台としているのが特徴でして、当時の世相や文化なども物語にふんだんに取り入れられています。他にも当時の偉人達が登場するのも特徴と言えるでしょう。
その他にもオープンワールドでしっかり再現された当時の街並みを歩くことが出来るのも魅力。どの程度正確なものなのかは分かりませんが、少なくともランドマークなどはかなり忠実に作られています。
パルクールを基にした壁を登り障害物を乗り越える快適な移動システムもオープンワールドを楽しませるのに一役買っています。
物語の骨子となるのは、自由を重んじる「アサシン教団」と秩序を重んじる「テンプル騎士団」という二つの組織の争いで、これらの組織は表立って存在していた第三次十字軍の時代*1はもちろん、それ以降も、名前を変え、姿を隠しずっと存在し続けてきた、という設定です。
その他にも複雑な設定がいくつかあるのですが、それは一番最後のセクション「シリーズ作品を途中からやるにあたって知っておくと良いこと」で簡単に説明します。
物語
アサシンクリードシンジケートは、双子のアサシン、エヴィーとジェイコブのフライ姉弟がやってくるところから始まります。
時代は1868年、ヴィクトリア朝の時代。産業革命期であり、ロンドンが「霧の街」などと呼ばれた、まさにその時代です。
さて、その時代のロンドンでは、テンプル騎士団が犯罪組織をまとめあげ、ロンドンを裏から支配していました。
交戦的なジェイコブはギャング集団「ルークス」を指揮し、犯罪組織の支配を低下させ、潜入が得意なエヴィーは組織に潜むテンプル騎士団の幹部を暗殺して行く。
というのが、物語の基本軸。ジェイコブとエヴィーは今示したように正反対のような二人で、いつも方針が食い違います。ジェイコブの後先考えない行動の後始末を愚痴りながらエヴィーが解決するような事も。時に喧嘩し、時に協力する二人の行く末も物語の注目点の一つです。
登場人物
先程、アサシンクリードの魅力は歴史上の登場人物が登場する事だと説明しました。アサシンクリードシンジケートももちろん例外ではありません。
切り裂きジャックの捜査の中心人物であった事で有名な「フレデリック・ジョージ・アバーライン」
発明家である「グラハム・ベル」
『クリスマスキャロル』などで有名な小説家の「チャールズ・ディケンズ」
進化論で有名な「チャールズ・ダーウィン」
看護師の認識を変えたと言われる「フローレンス・ナイチンゲール」
切り裂きジャックと並ぶもう一人のジャックで有名な「ばね足ジャック」
など。
ネタバレを回避するため、序盤から登場するメンバーに限りましたが、結構な数が登場します。作中の役所は重要な役から、ちょい役、サブイベント担当と差はありますが。彼らとエヴィーとジェイコブがどう絡むかは必見です。
ちなみに暗殺対象であるテンプル騎士団の幹部の中にも実在の人物が含まれていたりします。
これはシンジケートに限った話ではないですが、プレイ前にその時代の偉人の勉強なんかをしておくと、登場した時に盛り上がれる事、間違い無いと思います。
システム
進行システムとしてはミッション性を採用していて、メインミッションやサブミッションを発生場所に行く事で開始し、決まったエリア内で指定の行動を行う事で進めていく事になります。
オープンワールドとしては少し窮屈な形式ではありますね。
ただ、暗殺ミッションはそんな窮屈さは感じない作りとなっています。ミッションが始まると、いくつかのルートこそ提示されますが、最終的にターゲットを殺しさえすれば、どのような方法でもOKです。正面から殴り込んで皆殺しにしても、邪魔な敵を暗殺しつつ誰にも気付かれずにターゲットを暗殺しても、文字通りターゲット以外は殺さないプレイも、自由です。
完全に放り投げられるわけではなく、暗殺ミッションのエリア内には逃走ルートを確保する手段、侵入ルートを増やす手段、ユニークキルを行う手段などが一つずつくらい用意されており、それを利用する事で有利に暗殺を進めることもできます。
暗殺以外の通常のアクション戦闘は、攻撃の警告が出るタイプ。カウンター可能な攻撃と回避しかできない攻撃、そして敵のグレネードのような炸裂攻撃などがあります。アサクリシリーズの伝統としてカウンター戦法が有利ではありますが、投げナイフや銃を使ってみたり、煙幕弾などを使ってみるなど、状況次第で趣向を凝らせなくはないと思います。
とはいえ、多分カウンター戦法一択になりがちなので、単調と言えば単調かもしれませんね。レベルと武器強化さえしていれば、雑魚敵との戦いで煩わしい思いをしなくて良いという意味では、美点です。私はむしろ美点に感じている側ですね。
ステルスのシステムとしては、よくある中腰歩きとカバーなシステムです。ワラの積まれた場所や、小さな小屋などは隠れられるロケーションになっていて、入ることで隠れられる他、人混みに紛れる、という隠れ方も出来ます。
発見されると、敵からインジケーターが出現し、黄色からどんどん赤くなって行き、発見、という形です。インジケーターの伸び方は距離やステルス状況にもより、場合によっては即発見されることもあります。
成長システムはスキルポイントとを割り振るのと、クラフトです。スキルポイントを割り振ると能力が強化されたり、新しい事が出来るようになります。基本的にジェイコブもエヴィーも同じスキルツリーですが、ジェイコブには戦闘関係に専用スキルがあり、エヴィーにはステルス関係に専用スキルがあります。
クラフトはポーチと呼ばれるもので、例えば煙玉ポーチを強化すれぼより多くの煙玉を持ち歩けるようになる、という具合です。要は銭湯や潜入につかう消耗品を多く持ち歩けるようになるという事ですね。
クラフトに使う素材はアクティビティや宝箱から手に入ります。
移動システムは、パルクールをベースとした壁を上り下りしたり、障害物を飛び越えたりといった快適なシステムになっています。また、主要な道路であれば馬車を使う事で速く移動することもできます。
また、本作ではストーリーの進行によりロープランチャーという装備が手に入ります。これは、一瞬で高いところに登り、また高いところから高いところにジップラインを作るという装備で、快適さに磨きをかけている。
そのほか、鷹の目と呼ばれる重要なものや敵、味方をハイライトで表示する機能があり、マップ上での活動をサポートしてくれるシステムがある。
アクティビティ
アクティビティには「制圧アクティビティ」と「素材アクティビティ」があります。後者は今区別のために便宜上名前をつけました。忘れてるだけで何か名前があったらごめんなさい。
まず、制圧アクティビティですが、これはロンドンを犯罪組織から解放することをシステムで表現したアクティビティです。
アクティビティは
工場で働かされている子どもを助ける「児童解放」
ギャングのアジトにいるテンプル騎士団を倒す「テンプル騎士団狩り」
指名手配犯を殺さずに拘束しアバーラインの元まで連れて行く「賞金稼ぎ」
ギャングのアジトを制圧する「ギャングの拠点」
の4種類と、
最終的にそのエリアを獲得するための「ギャング・ウォー」です。
基本的に各エリアに全てのアクティビティが一つずつあります。
そのエリアの4つのアクティビティをクリアすると、ギャング・ウォーが始まり、それをクリアするとそのエリアを解放したことになります。
解放するとそのエリアの敵が大幅に少なくなり、逃走が有利になります。
4つのアクティビティはいずれもアサシンっぽいステルスや暗殺が映えるミッションなので、楽しいです。ただ、人によっては短調に映ったり、面倒に感じる可能性はあります。
例えば私は「賞金稼ぎ」のアクティビティがすごく苦手で、そこだけは結構苦労しました。
次に素材アクティビティです。素材アクティビティにはさらに「日常アクティビティ」と「襲撃アクティビティ」の二つに分かれます(便宜上の命名です)。いずれも先述のクラフトに使う素材アイテムを集めるのが主な目的です。
まず、日常アクティビティは
街中を馬車でレースする「馬車レース」
の二つです。
次に特定までストーリーを進めるも出現するようになる襲撃アクティビティは
敵の持つ輸送馬車を強奪する「積荷の奪取」
ルークスの輸送馬車を護衛する「積荷の護衛」
敵の貨物船を襲撃する「船の襲撃」
敵の輸送列車を襲撃する「列車襲撃」
の四つです。
いずれもかなり短調なもので、強化のために作業している気分になるのは否めません。また日常アクティビティは難易度の割に報酬がケチくさく感じました。襲撃アクティビティの方が戦闘や暗殺をしながら目標を果たすことができるので、まだマシかな、と感じました。
第一次世界大戦
本編中でサブイベントとして二人の子孫であるリディア・フライを操り、第一次世界大戦下のロンドンを遊ぶことが出来ます。タワーブリッジ周辺の地域だけですし、これ目当てに買うのはお勧めはできませんが、なかなか楽しいですよ。
無料DLC
無料DLC「凶悪犯罪」というものがある。これはこれ目的で買っても良いくらい良いものだ。ミステリーが好きな人は必見。事件現場を歩き回り、容疑者の話を聞き、最終的に犯人を指名する。お手付きをした分だけ報酬が減る。というコンテンツだ。
推理が楽しいし、
鷹の目を使う事で集めた情報が可視化されるのも楽しい。
ちなみにユニティにも似たようなコンテンツがあるので、興味が湧きましたら『アサシンクリードユニティ』も是非。
有料DLC
有料DLCのシナリオはなんと、かの切り裂きジャックを追いかけるシナリオとなっている。
無料DLC「凶悪犯罪」のシステムなども用いながら、切り裂きジャックの正体に迫るシナリオはとても楽しい。
また、新規のインスタントマップが登場し、暗殺ミッションとなるのも、楽しさの一つだ。
新要素として恐怖という概念が追加されていて、戦術の幅を広げてくれる。このシステムも良く考えられていてとても楽しい。敵に効率的に恐怖を与える事で、敵を逃げさせ、結果的に戦闘を回避できるというユニークなシステムだ。
一つ欠点があり、警察に味方している都合上、警察を殺す事がご法度の条件として加わっている。
ただ、警察の方は状況によってはそんな事お構いなしに攻撃してくる上、敵の策略によりエヴィーが犯人だと誤認されて以降は、見られるだけで警戒状態に入ってしまう。倒せないので逃げるしかなく、ストレスが溜まるのが難点だ。と最初は思っていた。が、エヴィーの恐怖を与えるアイテムは非殺傷のため、恐怖を与えて逃げてもらえば解決だった。同様の勘違いはあり得ると思うのでここに記しておく。
個人的にシンジケートのダメなところ
・素材アクティビティが短調
・ロープランチャーは便利だが、一方で便利すぎる(難易度の軟化に繋がっている
・ゲームシステム的にはプレイヤーキャラクターを二人に分けた恩恵がそこまで感じられない
・ゲーム冒頭の現実世界編(後述)が、このゲームが初アサクリのプレイヤーには分かりにくい
個人的にシンジケートの好きなところ
・霧の街ロンドンを歩ける
・歴史上の人物が過去最大に出てくる
・「凶悪犯罪」最高
・戦闘は爽快感がある
まとめ
戦闘の難易度や移動の難易度が低く、暗殺ミッションは自由度の高さと指針の分かりやすさを両立させることに成功している。初心者におすすめのアサシンクリード。シリーズ順に遊びたい、という拘りが無ければ、是非とも遊んでほしい。
っていうか無料なんだし、騙されたと思って遊ぶ価値はあります。まじで。
シリーズ作品を途中からやるにあたって知っておくと良いこと
さて、シリーズ作品を途中から始めると、よく分からない用語が出てきたりする事、ありますね。
アサシンクリードもそんな事があります。特にシンジケートはユニティと繋がってる部分があり、その辺りの説明はかなり実なので説明します。
まず初めに、このゲーム、実は「今現在」がゲーム内の時間軸です。このゲームに限らずアサシンクリード全体がそうなんですね。
アサシンクリードシリーズは現代編と過去編に分かれています。現代編は今この現在の物語で、その中で「アニムス」という装置を使う事で過去を体験している、という設定です。
アニムスがどのように過去を見せているかは省略しますが、なぜ過去を見せるのか。娯楽? これは半分正解です。テンプル騎士団の隠れ蓑であるアブスターゴ社はアブスターゴエンターテイメントという部門を持っていて、アニムスで得た映像やアニムスそのもので得られる体験をエンターテイメントとして提供しています。しかし、娯楽はあくまで副産物。
テンプル騎士団が過去を見て探したいもの、それは「エデンの果実」と呼ばれるものです。果実と言いますが、林檎だったり杖だったり、布だったりします。エデンというのはアダムとイブが追放された楽園のことだと言うのは流石に皆さんご存知だと思いますが、アサシンクリードにおいては、エデンとは、「かつて来たりしもの」と呼ばれる地球の先住知的生命体によって作られた場所ということになっていて、エデンの果実もそんな彼らが作り出した未知の道具です。
例えばエデンの林檎の一つは人間を洗脳するという能力があり、かつてテンプル騎士団はそれを人工衛星に搭載して打ち上げる事で地球全土を支配下に置こうとしました(過去作で阻止されています)。
そして、現代の記録にはかつて誰がエデンの果実を持っていたかの記録があります。けれど隠し場所はわからない。
そこで、アニムスの出番、というわけなんです。
しかし、アサシン教団もそれを阻止したい。そこでアニムスを盗んたり、あるいは一般家庭のアニムスユーザーに声をかけたりして、協力を要請し、テンプル騎士団より先にエデンの果実の場所を特定しようとしています。
というところまでがまず基本の情報です。話が長すぎましたね。まとめると
・テンプル騎士団はエデンの果実が欲しい
・そのためにアニムスを使って過去を見て探している
・アサシン教団はテンプル騎士団の手にエデンの果実が渡るのを阻止したい
・だからアサシン教団もアニムスを使うし、使ってる人をスカウトする
こんな感じですね。
さて、シンジケートからみて、前作、ユニティから現代編は新章に入り、シンジケートはその続きとなっています。アブスターゴ社は「ヘリックスプロジェクト」という企画を立ち上げました。
これは「かつて来たりしもの」の遺伝子を見つけられれば、アニムスで「かつて来たりしもの」の過去を見る事ができる。そしたら果実も作り放題じゃん!
という企画です。
主人公はヘリックスというヘリックスプロジェクトのために作られたアニムスのゲームを遊んでいるところをアサシン教団にスカウトされました。
ユニティで一度は野望をくじきましたが、次はロンドンの何かを探しているらしい。ということで、主人公もロンドンにアサシン、エヴィーとジェイコブの過去に侵入する事になる。
という感じです。
ヘリックスプロジェクトはまぁまぁ単純明快な計画なのでこちらは結構分かりやすかったんじゃないでしょうか。
というわけで、アサシンクリードをよろしくお願いいたします。