こんばんは、アモルです。
ゴジラ キングオブモンスターズ見てきました
— Merry Amor(メリーさんのアモル) (@M_Amor000) 2019年6月23日
良い映画でした pic.twitter.com/epw65MBIGc
『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』を見てきたので、語りたいです。
レビューはどうした
あの映画を評しようとすると「良かったです」か、言えないし、悪い点を無理に述べようとしても「個人的にはここどうなんだ?」みたいなことしか言えないので、レビューという要素はかなぐり捨てました。多少は良い点悪い点にも触れますが、レビューを目的としては書きません。ということで、ご理解ください。
私と怪獣映画
前置きなのだけれど、私はあんまり怪獣映画を見ている方ではない。明確に見たと言えるのは『シン・ゴジラ』くらいのものだ。
厳密には以前に何らかの映画系のチャンネルで大晦日と正月にずっとゴジラを流し続ける企画をしていて、それで10作品ほど見ているのだけど、そんな見方なせいでタイトルは全く覚えていない*1。とはいえ見たのは事実なのでこの記事を書くにあたって「なんか見た事がある」という映画に触れるときは何とか調べて言及する。この記事に出てくる他の怪獣映画のタイトルはそうしてうろ覚えから言及している。タイトル間違えなどがあっても許して欲しい。
あと『巨影都市』はやりました。不満点は色々ありましたがとても面白いゲームでした。そのうち記事にしたいところ。
後あれは怪獣映画なのか疑問ですが、『パシフィック・リム』は大好きで何回も見ました。続編も同じくです。
怪獣のビジュアル
出て来る怪獣はゴジラ、キングギドラ、モスラ、ラドンと、その他少し。どの怪獣も怪獣に相応しい恐ろしくもかっこいいビジュアルになっている。ゴジラはまさに恐ろしくもかっこいい。キングギドラは相変わらずのかっこよさと畏ろしさを持ち合わせている。モスラは私の知ってる何匹かのモスラより恐ろしさも強くなっているが、同時に神々しさも持っている。
ところで、ラドンも「炎の悪魔」と本編で紹介されるに相応しい見た目になっている。私はラドンを『三大怪獣 地球最大の決戦』でしか知らないのだが、なんというか、少し雑魚っぽいビジュアルなイメージがあったので、カッコよくなっていてびっくりした。
ともかく怪獣が映えるシーンが多い。特に主役級のキングギドラに顕著で、あらゆるシーンがカッコいい。モスラ孵化のシーンも美しいし、ゴジラが蘇るシーンの神々しさたるや……。
一つ気になったことというと、ゴジラの首回り、あんなに短かったっけ。後で静止画で見ても特に違和感はない。キービジュアルのゴジラカッコいい。ただ、正面から見た時に少し違和感を覚えた。まぁ所詮怪獣にわかの違和感なので気のせいかもしれない。
航空機が良かった
ゴジラみたいな怪獣映画において、兵器って基本やられ役だと思うんですが、いや実際ヤラレ役だったんですが
— Merry Amor(メリーさんのアモル) (@M_Amor000) 2019年6月23日
結構かっこいいシーンも多かったなぁと、思う。
空中基地は良かったし、空中基地から投下されるオスプレイは私の性癖に刺さるし、
散開して攻撃に移るライトニングも良かった
まず空中基地。私大好きなんですよ、空中基地。『エージェント・オブ・シールド』とか『トム・クランシーズスプリンターセル』とかみたいな。
からのオスプレイ空中投下。これもすごく性癖で、子どもの頃に見た『ウルトラマンガイア』のSIGファイターに起因してるんですけど。
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
SIGファイターが空中に投下されてそして展開される。大好きだったんですよね。当時おもちゃが欲しかったけど買ってもらえなかったので、ブロックとかでそれっぽいものを作って遊んでたのを覚えています。以来、空中投下からの空中変形は私の大好きなものになっていて、変形こそしませんが空中投下式の戦闘機と空中投下する母艦は拙著にも登場しています。
それからラドン初登場シーンで散開して後ろのラドンに攻撃を仕掛けるライトニングの動きとかね。ベタですがあぁいう動きは良い。
怪獣映画ってどちらかというとヘリや戦車が活躍するイメージがありますけど、キング・オブ・モンスターズはほとんど戦闘機でしたね。ある意味新鮮かもしれない。
人間達の物語はベタで、一種のスパイスとして正常に機能している
怪獣映画に人間達の物語がいるのか、という話はよく聞きますが、怪獣映画で、特に複数の怪獣が出てくる怪獣映画で怪獣にカメラをフォーカスしてるとただのバトル映画になってしまうと思ってて、人間視点の「恐ろしい怪物」像は人間視点だから出来てかつ、怪獣映画には必要不可欠だと思うんですよね。とはいえもちろんそこがくどいと困る。その点においてキング・オブ・モンスターズはスパイスとして良い具合に機能してたと思います。人間ドラマは受け入れやすいベタな展開で、怪獣達に翻弄される。
怪獣が神話で語られる存在である、という設定は、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ~大怪獣総攻撃~』なんかを彷彿とさせるありがちな設定ですし、その証拠として上がる「怪獣の暴れた後の地は緑化する」というのは、最近だと『地球防衛軍5』などでも使われる*2ありがちな設定です。
ありがちって言葉はネガティヴなものですが、要するに「あぁ、そういうタイプね」と受け入れやすいかなと思います。怪獣達を神と崇めるというのも先に挙げた作品などでも扱われていますね。そこに、「怪獣を思い通りに動かそう」という人間のエゴが加わるのは少しアメリカ的な気もします。(偏見かもしれませんが)
この映画は宗教的か?
ちょっとTLで見かけたので最後に触れておきたいです。
この映画はキリスト教的世界観をベースにしている、という指摘がありましたが、私はそうは全く感じませんでした。そもそもストーリーベースからして、怪獣達は神と崇められる、というなら、それは完全に多神教の考えです。強いて言えば、「ゴジラが真の神で、ギドラは偽の神」という話ですが、確か本編中ではここは「王」のはずです。それにどちらにせよ偽の神という概念は結局キリスト教的ではないと思います。前作『GODZILLA』をキリスト教的と言うならまだ分からなくもないですが。それ以外の点でも色々指摘がありましたが、そもそもキリスト教は一神教の教えで、そこが外れている時点で他はこじつけに過ぎないと言わざるを得ないと思います。*3
また神という概念が存在する事自体が宗教的と言う話もありますが、本編においてそれが答えとして提示されたわけでもない、というのが解釈ってものではないかなと思います。怪獣を神と崇めるもの、怪獣こそが地球の主人だというもの、過去の文明は怪獣をこそ崇めていたというもの、彼らは自身の主張としてそれを主張しますが、最終的に誰が正しいとは物語の中で描かれてはいません(流石に怪獣を蘇らせ機械で操ろうとする環境テロリストは悪役ですが)。ただ、スタッフロール中の描写は明らかにゴジラを受け入れ、怪獣を受け入れる世界を是として描かれていますので、宗教的ではないにせよ、明らかな主張自体は感じずに入られません。ある意味、これまた最後に裏切られた、のかもしれません。ここまで中立だったじゃん? みたいな気持ちになる。*4
数少ない不満点
・母親の心境の変化を示す描写が十分とは言い難い
・モスラとラドンの戦闘の後、生きてるラドン。個人の感想だけどモスラが弱すぎるように見えてしまって
・ラスト、放射線エネルギーの放出でギドラを撃破。ここはどちらかというと私の中で賛否両論な部分で、芹沢博士の犠牲が報われた瞬間であり、ゴジラの圧倒的なパワーが示されるシーンではあるのだけど、オーラみたいなもので敵を攻撃するという描写は私の期待するゴジラの攻撃ではなかった。
・もっと個人的な事だけどモスラを動かすのに歌を歌う綺麗なお姉ちゃんが出てこなかった(冗談です。この映画でそれやったら世界観が壊れる。ってかオルカのあの母親と娘がその役割なんでしょうね)
頭を空っぽにしても楽しめるし、色々考えても楽しめる良い映画でした。特別な事情があるんじゃない限りは案ずるよりは生むが易しという感じで見てみることをお勧めしたい。あと4DXは最高です。レベル9の揺れまでを使用というだけあって、すごかったです。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック)
- アーティスト: ベアー・マクレアリー
- 出版社/メーカー: ADA
- 発売日: 2019/05/31
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る